ステキシフトby石川ジン平

真面目系クズ、ブラック企業、読書記事、考え方について書いています。

【なぜハルオは前に進むのか】ハイスコアガール①に学ぶ人生

一刻も早いハイスコアガールの連載再開と単行本発売を願って!

ハイスコアガール(著:押切蓮介)。レトロゲームを題材にした作品で、著作権がらみで色々ともめてます。

2014年8月5日に、本作に関する著作権侵害の疑いで、発行元であるスクウェア・エニックス本社等が家宅捜索を受けたことが報道によって判明した[4]。
2013年の夏ごろ、本作のアニメ化を請け負った映像制作会社が、劇中に登場しているゲームの著作権者の一社であるSNKプレイモアに本作について問い合わせたことをきっかけに、許諾を得ずにゲームキャラクターが登場していたことが判明した。そのため、SNKプレイモアが2014年の5月に大阪府警に刑事告訴していたという[4]。同年8月6日、SNKプレイモアはこの件について「なんら誠意ある対応がなかった」とスクウェア・エニックスの告訴理由をコメントした[5]。 

ハイスコアガール - Wikipedia

 

しかし、構成は最高の漫画です!!!!

もともとこういうレトロゲーム題材が好きですが、とにかくそれ以上にキャラクターがかわいい。そして切ない。

でもって、この本は学べることが多いんですが、人生学べちゃいます。大げさですね、ってことで「販売/営業活動」で具体例も入れておきました。

ちなみに登場人物は、「小学生」なんですがこれから人生学べるってすげーな。って僕が言ってるだけですね。人生に疲れて憂鬱な人はハイスコアガールに元気をもらってください。

ハイスコアガール コミック 1-5巻セット (ビッグガンガンコミックススーパー)

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主人公"ハルオ"が前に進めた理由

  • 当てずっぽうの発言と提案
  • とにかくタフだったから
  • 心が決まったことだけはやったから


以下、がっつりネタバレでお送りします。

 

 

①思ったことは、可能性が低くても発言。そして次の行動を提案する。

小学生主人公"ハルオ"は、「ははーん、◯◯なんだろう」と当てずっぽうでもよく言う。更に続けて"提案"をつけます。これが重要です。

 例:

  • ゲームをやりたそうな女子に対し「PCエンジンがやりたいんだろう」→返事も聞かずに実際にやらせる
  • すねている女子に「ナーバスな気持ちなのか」→返事も聞かないうちに同級生のお遊び会に誘う

思ったことはすぐいうこと、そして提案を続けることで、物語は進んで行く。

たぶん、現実もね。

あらゆることは提案で出来ています。企業はサービスやモノを売って利益を得ています。これは誰かに対して価値を提案して、それが受け入れられたから売れているんです。

僕は、営業/販売業務について考えていた時期が長かったのでその話をすると、こういうのはとにかく提案が重要です。例えば、電気屋さんの接客でも、あてずっぽうにお客様に提案すると、否定でも肯定でも反応が返ってきてうまくすると会話ができるようになる。会話ができるようになると、求めているものや好みのものが分かる。それが分かれば仲良くなれます。仲良くなったり、求めるものを提供できたりすると、買ってくれます。販売とはすなわち提案であり、提案することがヒアリングに繋がり、そしてモノは売れるんです。

コミュニケーションもそうですよね、だいたい提案してその人に合うものが提供できると仲良くなれます。好みに合うものが提案/提供できないときは相性が悪いのであきらめましょう。

 

 

②タフさが大事。

体がタフなことや精神的にタフなことは取り柄になります。結局、タフでないものは選択肢になりません。主人公"ハルオ"がヒロイン"大野"と仲良くなれたのは、「ゲームが好き」という共通点のせいだけではありません。「タフだったから」もでかいです。

二人はCREDIT1(第一話)で喧嘩するんですが、普通の人ならその時点で、関わらなくなります。しかし、果敢にも主人公ハルオはヒロイン大野にゲーセンでつっかかっていきます。ゲームに負けても、頭突きを受けても、じいやに轢かれても。タフであればいいというわけではありませんが、タフでなければそもそもチャンスをつかめません。タフが彼にチャンスをあたえ、「ゲームの才能」「彼の性格の良さ」を伸ばさせ、それが誰かを魅了するんです。

タフってどこでも大事で、チャンスが巡ってきたときにそれを掴めるかどうかはほとんど精神力のタフさに比例します。今あるものを捨てても前に進むタフさがあるか、前に進むためにあれこれ言われることに耐えられるタフさがあるか……

自分がやってたような販売職/営業職だと、顧客の文句に耐えるタフさがないとそもそも営業できません。こちらに落ち度がなくても、他店のことや、本社のことで文句を言ってきますが、ここを乗り越えるタフさがないと成績どころではなく出勤できません。あと、売れないときも、タフに考えて次の策を実行するしかありません。日々進むために、次の一手をうつために、タフでなければならないんです。

 

③勇気を出す。最後の最後だけは必ず出す。

迷った末に、できないのはしょうがないです。しかし、決まってしまったことは、きっちりやりましょう。逆に、分からないものは手を出さなくても良い。ハイスコアガール1巻の盛り上がりは、終盤、主人公ハルオがヒロイン大野に指輪をあげるところにあります。そしてそれは大野の心を強く打つことになります。

なぜそれができたのか。それは、ハルオが、迷って分からなかったことは安易に手を出さなかったこと、そして、心がしっかり定まってから言葉とものをあげたからです。

8-CREDIT(8話目)では、ヒロイン大野の転校が決まります。9-CREDITでは、クラスで大野のお別れ会があり、全員でプレゼントをあげることになります。が、ここでハルオは、クラスで唯一プレゼントをあげません。自分の気持ちに迷ってたからです。しかし、そのうちに心がきまり、ヒロインの空港出発ギリギリに劇的に現れ、しっかりした言葉と態度でプレゼントをあげることになります。

もし、クラスお別れ会で適当なものをあげていたら。もし、心定まらず指輪をあげていたら。それは悪いものではなかったけれど、普通の思い出になってしまったかもしれない。

それが効果的になったのは、それが劇的になったのは、心が定まってから、きっちり行動したからです。心が定まったとき、それは勢いで行動するための最良のタイミングなんです。

僕の経験から言うと、営業や販売のクロージングはぎりぎりの綱渡りであることも多かったです。勇気を出して、買いそうにない商品を勧めてみました。そこまでの案内や会話に大きな間違いがなければ、話ぐらい聞いてくれました。そして、相性があえば、商談は成立しました。相性問題が大きいけど、勇気を出してしまえばお互い笑い合えることがけっこうありました。

 

まとめ:人生で前に進むには

  • 当てずっぽうでも発言と提案
  • とにかくタフに
  • 心が決まったことだけはやる


なんでも、学ぼうと思えば学べるもんですね。

こじつけ?

いいんです、とにかくハイスコアガール良い本だから読んでみてください……!!

事件のせいで単行本回収されて1巻だけのamazonリンクも貼れないので、一刻も早い問題解決と販売再開をスクウェアさんお願いします。

こんないい話がもったいねーよ!

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