ちょっと縁有って調べることになったんですよ、世界のスマートウォッチについて。
ワクワクしませんか、時計で麻酔銃が撃てたりする未来。
AppleWatchがそろそろ発売するとかしないとかって話ですけど、こうしたsmart watch系はAppleはもちろん、Samsung、Sony、LG、Motorolaと、スマホによって一定の地位を築いているメーカーが目立ちます。
ところが、スマホメーカーでなく、ベンチャー企業がスマートウォッチから参入している例も多くあります。ぶっちゃけこういう技術系って資金が無いと出来ないイメージがあったんですが、資金は調達すればいいし、資金さえ有れば調べて部品の外注すればいいし、ようは頭の使い方次第なんですよね。
ってせっかく調べたのでスマートウォッチ系スタートアップ7つ紹介します。
こんな人は読んでね。
- スタートアップに興味がある人
- ガジェットが好きな人
- 日本に閉塞感感じてる人
1.Pebble
2012年、上記の動画にてKickstarterによる出資を募ると、一ヶ月で達成、$10,266,845を集め、無事に生産を開始します。既に第二世代目(下動画)となる製品が売られています。
他のSumsungやSony有名スマートウォッチとの大きな違いは、
- 白黒電子ペーパー式の画面によって電池持ちが良いこと
- OSがandroidではない独自仕様であること
です。例に挙げた多機能を売りにした商品からすると、本体のみでなんでもできるガジェットではありません。そこを不満に思う方もいるかもしれませんが、アプリ開発環境がきちんと提供されているため、まだまだやれることの伸びしろもありますし、なにより多機能なスマートウォッチはまだ電池持ちに難があります。
スタートアップ系スマートウォッチとしては2012年で最古参の部類になります。
動画見るとこういうのすぐ欲しくなります。Android wearとかの方がいろいろ連動したり多機能だったり楽しそうですけど、絶対電池持ち的にはこっちのがいいですよね……
2.Ambit Networks (AmbyGear)
ドコモが「ドコッチ01」という子供向けスマートウォッチを発表しましたが、世界的にはこうした子供向けの小さなデバイスというのは流行りの一つなんですよね。
AmbyGearは、親のスマートフォンによる遠隔操作、GPSによる場所の補足ができ、また書籍を読んだり教育的なゲームをしたりも出来ます。防水、耐衝撃、そして長期間の電池持ち。
- 白黒電子ペーパー式の画面によって電池持ちが良いこと
- OSがandroidではない独自仕様であること
このあたりはpebbleと一緒ですね。
調べてて思ったんですが、こういうのはスピード感出さないと、例えばドコモが出してくるくらいですから、簡単に追い抜かれますよね。スタートアップのスピード感怖い。でもそれも醍醐味なんですかね。
3.hereO
こちらも子供向けスマートウォッチ系のスタートアップになります。
indigogoというクラウドファンディングサイトにて、$215,647調達したスタートアップがhereOです。ただ、これはスマートウォッチというより、ただのGPSウォッチになります。
正直情報がなさすぎて全然詳細が分からなかったんですが、「すぐ調べても分からない程度でも資金調達できるんだ!」と思ってしまいました。自分の調査能力のせいなんですが。
4.Omate
これもクラウドファウンディングで資金を集めたスタートアップになります。
Omate社は今2種類のスマートウォッチを発売しており、
- OmateX : Bluetoothでスマートフォンと連携し主に通知を行う
- OmateTrueSmart : Androidが内蔵されており、そのままでも使える
というものです。pebbleと違って、OmateXはカラーのディスプレイであり、またOmateTrueSmartはなんでもできるGaraxyGear等のAndroid系のスマートウォッチです。OmateTrueSmartはmicroSIMカードスロットがあり、しかるべき環境であれば電話も出来るようになっています。
http://www.omate.com/index.html
これめっちゃ欲しいです。でも、海外の製品を使うときは技適マークがないと違法になるんですよね。非常に悔しいです。早くなんとかしてほしいです。
スマホで電波法違反!?――SIMフリースマホと「技適マーク」の気になる関係 | THE PAGE(ザ・ページ)
4.Wellograph
Wellographは2013年12月に設立されたスタートアップで、スポーツ/健康管理を得意とする、いわゆるアクティビティとラッカーです。Wellographにはマイク機能などがなくスマートフォンと連携しても電話もできないなど、厳密にはスマートウォッチとは違うのかもしれませんが、ニュースサイトなどではスマートウォッチとして紹介されることが多いです。CES*1 2014 Design and Innovation Awardを受賞しています。
似たようなのでnikeのfuelband欲しいです。これならちゃんと日本で発売してますし。
http://www.nike.com/jp/ja_jp/c/nikeplus-fuelband
5.MyKronoz(Kronoz LLC)
Kronoz LLCは、2013年1月に設立されたスタートアップです。
とにかく商品ラインナップが非常に多く、
- ZeWatch2、ZeBracelet(二つともBluetoothでスマートフォンと連携して操作を行う)
- ZeClock(Bluetoothによる通知が主だがなんとアナログ時計)
- ZeFit(fitbitのようなアクティビティトラッカー)
- ZeSplash(防水型のZeWatch)
- ZeNano(少し機能を削った小さめのZeWatch)
などが用意されています。ただし、ラインナップは多くてもAndroidを内蔵したスマートウォッチのような機能は有りません。それ単体でたくさんのアプリを動かしたり、simを入れて単体で通信したりはできません。
MyKronozとCOGITは加賀ハイテックさんが国内正規代理店になってくれたお陰で、特殊な買い方をしなくてもちゃんと日本でも帰るんですよね。
加賀ハイテック、スマートウォッチ「MYKRONOZ」と「COGIT」を国内で販売――9月26日から - ITmedia Mobile
基本的に通知機能しか無いですけど、アナログ系のスマートウォッチもかっこいいです。こういうのは持ってるだけで必ず話題になるからコミュ障的にも便利……
6.COGITO,COOKOO(CONNECTEDEVICE Ltd)
CONNECTEDEVICE Ltdは2012年創業の香港のスタートアップです。
COOKOOというデザイン性を強調した製品と、COGITOという従来の腕時計らしさを強調した製品とをリリースしており、いずれもアナログ型です。また、公式サイトによるとこの技術を使ったOEM製品の募集も積極的に行っており、CONNECTEDEVICE Ltd製の企業PR用OEMスマートウォッチがこれから増えてくるかもしれません。
http://www.connectedevice.com/
「OEMするよ!」っていうのをこんなに積極的に書いてるスタートアップを見かけませんでした。そうですよね、そういう道もありますよね!!
最後に
こうしてテクノロジーで勝負するスタートアップが増えて行くとワクワクしますね。
っていうか、あれ、日本の企業が見当たらないんですけど、どうなんですかね。
日本では、市場が大きくなるまで資金調達が難しく、テクノロジーでの企業はやりづらいといわれています。
それでも、今は、それまでより日本初のベンチャーキャピタリストも増え、環境は改善してきてると思います。僕はスタートアップを運営してる訳じゃないのですが、Twitterとか見てる限り、そういう方が増えてたり元気になってたりするイメージです。
例えば、The Startup | テック系オピニオンメディアというサイトは、過去それなりに炎上*2してるんですが、それでもやって来れた理由の一つに、「需要が強い」というのも有ると思うんですよね。
やりたいことがあるのなら、やってみたほうがいいでしょう、こんなやりやすい世の中に変わってきてる。
謝辞
この記事を作るにあたって、Skyland Venturesの代表パートナー木下 慶彦( ●―● 29) (@kinoshitay) さんに少しお世話になりました。
スタートアップのフィールドでガチで勝負したい方、勝負してる方は連絡をとってみると楽しいかもしれません。実際にお会いしたこと自体は無いんですが、Twitterのpost見てる限り超元気で面白い方です。
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