ステキシフトby石川ジン平

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【書評】片付けの方針さえ分からない人に「部屋を活かせば頭がよくなる」部屋を考える会 

具体例が豊富だ……!! 肝心の「頭が良くなる」理由、やり方部分より、前半の具体例が大変役に立ちます。

 

もう自分の部屋が壊滅的な状況だったので買ったんですが、「人生がときめく片付けの魔法」「人生が変わる片付けの法則」より大変役に立ちました。三年間きれいにならなかった部屋がやっとまともになり、足の踏み場がない部屋から人を泊まらせることのできる部屋になりました。

例えば人生がときめく片付けの魔法は、本当に片付けが下手な人というより、片付けができるけど精神力がない人とか、片付けが出来るけど服の畳み方が分からないという人向けでしたが、これは違います。

 

この本は、根本的に「部屋がどうあるべきか分からない」という人向けの本です。大変参考になりました。続きに理由書いたので読んでみてください。

 

部屋を活かせば頭が良くなる

 

本当に片付けできない人は方針が分からないから

真の意味で片付けが出来ない人は、手に持ったものをどこにおくか決められません。どこに置くのがベストポジションなのか分かりません。机とはどこにあるべきなのか。通路とはどの程度のスペースがあるべきなのか。こういう方針を教えてくれるのがこの本です。

例えば、基本方針として掃除をしやすい部屋を作れとあるのですが、

「掃除の道」とは何か。それは一言で言えば「掃除機が通る道」のことです。あなたが掃除機をかけるときに通る「道」を部屋の隅から隅まで通す。これが「15分掃除が出来る部屋」を作る基本です。

Chapter1 頭が良くなる部屋の秘密 Lecture4 「掃除の道」を通す 

そして、部屋の「太い道」と「狭い道」を意識しろと述べます。

・メイン通路である太い道は幅80cm以上。これだけあれば掃除機をかけるときに家具が邪魔で自由に移動できないということがない。

・本棚横と壁の間などの細い道は幅30cm以上。簡単に掃除機のノズルが通るから

といったように、方針を教えてくれます。

こんなこと当たり前のことだって言われても俺たちには分からないんだよ!!!!

 

具体的な指示が多いから自分の理由が考えられる

片付けが出来ない人は、物の数や量を決められません。「いつか必要になったら」などと思うのもそうなんですが、そもそも適正な数が想像もつかないんです。

ちょっと引用するんですが、

ではタオルというのは何枚必要なのかを考えてみましょう。バスタオルとフェイスタオルがあるとして、最低限の数は、

・バスタオル 2枚

・フェイスタオル 6枚

です。どういう計算かというと……

Chapter2 「少数精鋭」の部屋づくり  Lecture4 部屋に置くモノの量を決める

と数字と根拠を載せてくれます。これに従えってわけではないです。ひとつの根拠が分かれば、これに反論する形で、自分の部屋に適した数を自分の根拠で作ることができるんです。片付けできない人はモノの量についてゼロから根拠作れませんから、最低限の考え方について例を示してもらえるのは本当に助かります。

 

他人を意識した部屋作りを

この本では、他人から見てよいと思う部屋、という観点を強く推しています。

本棚に並べる本のほとんどは「読むための本」ではなく「見せるための本」なのです。

あなたの部屋を訪れたお客さんは、必ずあなたの部屋の本棚に目を向けます。本棚を見たお客さんが、「ああ、この人はこんな本を読んでいるんだな」「あれ? どうしてこの本がここに置いてあるんだろう?」と思わせることができたら、たとえ読んでいなくても本の役割としては十分なのです。

Chapter2 「少数精鋭」の部屋づくり  Lecture4 部屋に置くモノの量を決める 

なんとなく岩崎夏海さん*1らしい発想だなーと思いました。本人が書いたか分かりませんがw でも部屋を片付けるときに、片付けの効率以外で方針を考えやすいのは他人を意識することですよね。如何に空想の他人とやりとりすることこそが、僕ら片付けられない人間の課題であり、強力なツールであります。

 

総評

頭が良くなるのは分からないけど、本当に片付けられない人に方針と具体例を与えてくれるので良い本です。「人生がときめく片付けの法則」を読んでも全然掃除がはかどらなかった人は、まさに一読の価値があります。

部屋を活かせば頭が良くなる

部屋を活かせば頭が良くなる

 

 

掃除し始めると、良いスパイラルが生まれるので、どんどん掃除がはかどってびっくりした

 

 

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真面目クズに限らずだと思うけど

 部屋の掃除すると他のことの作業効率もあがるの、本当に実感してる。

*1:著者である「部屋を考える会」代表の人。「ハックルベリーに会いに行く」というブログで有名だった放送作家の方。少し前に「もしドラ」でもっと有名に。