自分自身、真面目系クズとして結構な重症だと思っている。例えば、「自分に仕事がやってきて自分がやるのが最適解のように感じて引き受けるけれど数時間後には嫌になっている。仕事の提出日には遅れが出ていて逆に周囲の迷惑になる」といったことがある。それもかなりの頻度で。
でも、他人から八方美人と言われても"周りのためにこれだけ努力している自分"について八方美人扱いを受けることに納得がいかないんだよなぁ。
だけど、これさえあればもしかしたらクズを脱却できるかもしれない。そう思わせてくれる本がこの"エッセンシャル思考"です。他の本と何が違うかというと、精神論や著者経験だけでなく、
1、他の本の引用や根拠、例がしっかりしているものが多い
2、明確な基準や、やり方を提示してくれる。
この二点がしっかりと書かれてるところである。
まともなレビューはこちらを読んでほしい。私もこれを読んでから本書を読んだ。
この世には2種類の人間がいる、エッセンシャル思考の人間とそうじゃない人間だ - 『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン - この世の果てブログ http://konoyono.hateblo.jp/entry/essentialism
で、自分にとっては何が良かったかというと、先に挙げた
1、他の本の引用や根拠、例がしっかりしているものが多い
2、明確な基準や、やり方を提示してくれる。
の中で、とくに、2が良かった。
例えば、睡眠が重要だとされるのは最近の大きな流れだけど、睡眠が重要な根拠、例、データを多く簡潔に示してくれているので説得力が高い。こうしたビジネス書で睡眠時間を多く取ることの大切さを説いている本は多く、かなりのページ数を割いている本も多いけれど、「とにかく睡眠をとれ!」「こうすれば睡眠の充実がはかれる!」といった内容ばかりで、簡潔に理由を複数まとめていないように思う。
他にも、真面目系クズに効きそうな話として、
「できる」せいで、「やらなくては」が増えて行くストレスを抱えている。p53
やればできることが多いせいで、やらなくてはいけないと思うことが増え、それがストレスになっている。確実に「やること」は、「やらないこと」よりもプラスだけれど、やらない必要がある。これはダイエットで食べなくていいものを食べないようにすること、断れることを断るようにするということだけでなく、今まで断れなかったものを断るようにすることでもある。選ぶということに自覚的でなければならない(太字)p57 選ぶことを忘れた人は、自分の意志がなくなり、他人の選択、あるいは自分自身の過去の選択を黙々とじっこうするだけになってしまう。
トレードオフを無視したり非難したところで、何もいいことはない。トレードオフとは、戦略的に、そして慎重に選び取るべきものなのだ。p79
このトレードオフという概念は何度も出てくる。最も大事なことはトレードオフが前提となっていることを、深く自分に刷り込んで行くことだ。
少数の重要なことを考えるためには、余裕、時間が必要だという。けれど、
この忙しい世の中で、そんな余裕が自然に生まれるわけがない。あえて時間をとらなければ、誰も考える余裕など与えてくれない。p85
考えるための余裕を作るためのタフな行動こそがまず最初の障壁になる。
など、色々載っている。
読むのが大変な人は、94ページ、第5章まで読み進めるだけで、物事の見方、あるいは物事の決め方が全く変わってくるだろう。
ただ、続けられるかどうか、きちんと身にしみて実行できるかどうか、それだけは、本人の意思力がもっとも大事なポイントで、それがクズには難しいのであった。。。
で、気づいたらインフルエンザ…… 今シーズンのは強そうなのでみなさんお気をつけて。
インフルにかかってちょうど明日から謹慎明け。インフルでも成人で40度でるのは稀なんじゃないかと知人に言われたけど、そうかなぁ? pic.twitter.com/i5qWcExGXd
— 石川ジン平(ステキシフト) (@sshift_jumpei) 2014, 12月 23