ステキシフトby石川ジン平

真面目系クズ、ブラック企業、読書記事、考え方について書いています。

無力感を意識してから人生の捉え方が変わった

ずっと暇もなくてそれを抜け出せない状態が続いていた。でもある日気付いた、このまま死ぬんだって。

寂しいパンダの画像

 

 

好きなように生きていると思っていたのに他人の言いなりになってた

昔から自由に振る舞いたい、人から「変な人」だとレッテルを貼られるくらい、自由でありたいとおもっていた。だから、普通の人と違うように、少しベンチャー気味のところに就職したし、それで良いと思っていた。

僕は早く店長などの権限を持ちたかった。一年以内に店長職になって、ちょっとブラックだけど、普通の人に埋もれない生活をしているつもりだった。狙い通りのように思えた。自分で選択しているつもりだった。

そして気がついたらただ会社と上司のいいなりになっているだけだった。少なくとも他人にはそうとしか映らなかった。

 

このままだと死ぬと思って、しかも死んでも自分に何も残らない

長く休みのなかったときがあった。ずっと立ち仕事で、ほとんど休憩もなく、十なんとか時間、一人での仕事が続いた。心配して上司が応援に来てくれると聞いた。なんと頼もしい上司だろうと思った。しかしその応援は一度延期し、二度延期した。そしてその三度目の応援予定日の数日前、上司から電話がかかってきた。休みがない自分のために応援に来る予定だったのが、経営会議のため行けなくなったという電話だった。僕は努めて明るい声をだし、大丈夫ですよそちらも頑張って、と言った。一度電話を切ったあと冷静になって、このままだとヤバいと思った。日に日に自分が話している内容が分からなくなる。倒れないようにエナジー飲料を一日に3本摂取していたせいか、動悸もひどくかった。

そして、電話をかけなおして、なんとか調整して応援に来てもらえるように頼んだ。

怒られた。「なんですぐに言わないんだ」と怒られた。「お前のためにいろいろな調整がぱあになった」「それだけのことをお前はしているんだ」と怒られた。心配して言っていてくれているのも、一度了解をしたことでより大きな調整をさせてしまったのも分かった。

でも僕はそんなことより、分かり合えないということが悲しかった。僕はずっと応援が欲しかったのだ。複数の上司にもそれを訴えてきた。仕方なく延期を飲んだのだ。でも体調を考えて連絡し直したのだ。

そうして、上司が来てくれた次の日、僕は二ヶ月ぶりの休みをもらった。ほっとすると、風邪も引いていないのに39度の熱を出した。もちろん上司には言わなかったけれど。

でもそれでやっと理解した。*1

「リスクをとって本気でアピールしないと、誰かの都合で死ぬんだ」

 

誰も悪くなくても、そこに自分の選択がない。

自分で選んだことは事実だし、全員の全員の事情がある。だから、何か辛いことがあったときに一概に何者かのせいにすることは良くない。だけど、リスクをとってアピールをしないことには、自分の人生を守れない。

みんな辛い思いをしているだろう。でもそこに自分の選択がないとき、あなたは「他人が辛い」という他人の都合によって殺されてしまう。アフリカで飢餓で苦しむ人がいてもあなたは死なないだろう。日銭に苦しむホームレスが増えても別に死なない。本来誰かが辛くても自分がそれを背負うことではない。だから、何かを動くとき、そこに自分の選択があるかどうかを考えて、その選択で自分の生活の何がトレードオフされてしまうのか、辛いときは考えた方がいい。

 

痛みをもって選択しないと、痛いどころか死ぬ

最近は生きることがトレードオフだとやっと気付いた。

全員が笑うのは不可能だ。それだけの力は僕にはなかった。

僕は無力で、だから選択しなければならない。

選び取る力を少しずつつけて行く。

 

 

自分が生きて、誰かを幸せにするために。

 

 

参考文献と関連記事

ちゃんと参考文献があります。

↓トレードオフの概念に付いてはこれが詳しいです。

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・ブラック企業をやめてもいいと思えたのは友達のメールのお陰です。

ブラック企業はやめたいと思ってもやめられないし本人は深刻さに気づかない話。

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*1:正確には二ヶ月後に振り返って